10月22日(水)
- ktkoji28
- 10月22日
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10月12日(日)に東京で開催された日本ブルーベリー協会主催のシンポジウム「溶液栽培の現状と経営」に参加してきました。
私の園は露地植え栽培なので、溶液栽培について詳しく知って大いに参考になりました。
溶液栽培は、いろいろな点で普通の栽培と異なっています。園内に防草シートを敷き詰め、等間隔にブルーベリーの大鉢を配置し、そこに水と液体の肥料をホースでブルーベリーに送ります。
鉢の中には土の代わりに生け花などに使う「アクアフォーム」を入れています。鉢は軽く、木の成長も露地植えの倍ほどのスピードで大きくなります。とても合理的な栽培方法だと思います。新しい観光ブルーベリー園のかなりは、このシステムを利用しているのではないかと思います。
システム化されているので無駄なく栽培に専念することができます。草刈りに明け暮れる私のところと違って、沢山の時間が生まれますので、いろいろなことをすることが可能になります。
二人の栽培家の方が様々なユニークな取り組みを報告されました。
発表を聞いて思ったことは、「我々はブルーベリーの摘み取り」だけを提供するだけではなく、「栽培を通じて何ができるのか」について考えることが大切だと思いました。

今剪定をしていますが、その中で特に近年目を引くのが左の写真の害虫の卵です。
「アオバハゴロモ」といい、セミとかカメムシの仲間のようです。夏ごろに卵を産みそこから寄生するようです。
いろいろな木で見られますが、私の印象ではピンクレモネードで特に多く見られるような気がします。
被害の状況や内容についてはまだよくわかっていませんが、全国的に発生しているようです。
現在、被害の部分を切り取って別途処分をしています。これから注視していきたいと思っています。

左の写真は、「ピンクレモネード」の枝です。ピンクのブルーベリーで希少性があります。樹勢は強く、よく育ちますが、うまく実がつかないのです。それが栽培家を悩ませています。
今、軽い剪定をしてみました。左の写真の二つの枝の先をよく見ると、先の方の葉の根元にふくらんだ芽が2,3個付いています。これは花芽を思われます。
写真より太い枝には、無数小枝がたくさんついていて、その先に花芽が付いていてまるでマッチ棒のように見えます。大変手間ですがそれは落としています。
園内のすべての品種を観察したわけではありませんが、他の品種ではこの時期に花芽はほとんど形成されていません。
早春になると、さらにかなりの花芽がつきそれらを落としますが、その加減がとても難しいです。多く花芽が付きすぎるために実が付きにくい気がしています。
耕作者の間では現在試行錯誤が繰り返されているのではないかと思っています。

毎日ラズベリーの白い花を見ていますが、赤い実を見つけることはできませんでした。
今日、たまたま横を通りかかったとき、ふと懐かしい赤い実を見かけました。注意してみていると、他にも葉に隠れて2つほど見つけることができました。
ようやくこれから実がつき始めそうです。ラズベリーは6月にも実をつけますが、その季節は、梅雨の雨に当たりあまりいい実が付きません。
それに対して、寒くなると、俄然元気になり、良い実をつけ始めます。こちらの方が本当の実のような気がします。
生産者によっては、6月はすべて、実を落とし11月だけで勝負するところもあります。
ようやくラズベリーの性質がわかってきました。木の高さ、木と木の間の間隔、添え木の方法などアイデアがわいてきました。今年の反省点も踏まえて、来期は本格的に始められそうです。もっと大きく飛躍したいものです。
先週、うっかりして更新するのを間違えてしまいました。申し訳ありませんでした。



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