12月3日(水)
- ktkoji28
- 12月3日
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更新日:12月5日
ブルーベリーを購入する際に、別の種類をペアで植えたら実がよくつくと言われます。それについての説明します。

ブルーベリーには「自家不和合性」といって、自分の花粉だけでは、実がつきにかったり、小さくなったり、収量が減ったりする性質を持つ品種が多くあります。
実際にブルーベリーの中には、自分の花粉と認識されると、めしべの側で花粉管の伸長を妨げたり、受精プロセスを停止させたりすることで、受精が成立しないように機能します。これは植物の重要な生殖戦略の一つで、遺伝子の多様性を維持し、種の存続を確実にするためなのです。
従って、多くの実をつけるためには、別の品種の助けが必要になるのです。(そうする必要のない品種もあります。)
これはブルーベリーに限ったことではなく、一般に果樹栽培でもよくあることです。
(写真は人気の高いサザンハイブッシュ系の「オニール」と「ミスティ」です。お互い受粉樹です。)
サザンハイブッシュ系のユニークな品種に「シャープブルー」があります。現在、あまり色づくことなく葉は落ちないで残り、その上、先月末から花が咲き始めました。

いつもこの時期から咲き始めます。最初の頃は、狂い咲きだと思い、休眠しなければ実はつかないのでは、とハラハラしました。
ブルーベリーは11月~3月の間に「休眠」が必要だといわれています。次年度の成長と開花のために体力を蓄える重要な期間で、葉を落として活動を停止します。
この時期にどれだけ低温にさらされる必要があるかは品種によって異なり、200時間~1200時間と幅がありますが、これが春からの成長に不可欠なのです。
ひょっとしたらシャープブルーはいわれているより休眠時間はずっと短いのかもしれません。もう開き直って気にしていません。このような状態でも、結局は一番最初に、大きめの丸くて甘くしっかりした実をつけてくれるからです。

ラズベリーの続報です。この日曜日にお客さんが来られて、ほとんどすべてを摘み取りました。
3日後の今日、すでに赤い実がたくさんついています。この季節がとても合っているのか、どんどん熟します。
この時期は、サツマイモ掘りと緑のキーウィのヘイワードの摘み取りができます。
これからはラズベリーをしっかり育て、この時期でもファンの方々の期待に添えるようにしたいと思います。
キーウィフルーツの剪定をしました。現在、グリーンの品種の「ヘイワード」の雌株2本とゴールドの「ゴールデンキング」の雌株2本の計2種類4本を、かつてのブドウ棚で栽培しています(それぞれ雄株も1本ずつ植えています)。

樹勢が強いのでたくさんの徒長枝を切りました。剪定は、主枝を決めその両側に枝を残していきます。魚の骨をイメージです。
シャインマスカットなどの大粒ぶどうで行う「短梢剪定」にとてもよく似ています。
ブドウよりも樹勢が強いので、木をコントロールするのが難しいです。丁寧にすればいいのですが、ブルーベリーに時間を取られてあまり対応できていないのが大きな理由でしょう。
ブドウと大きな違いは、虫や菌が付きにくいので、現在ラズベリーとともに無農薬で栽培しています。来年はかなり実がなりそうです。
*シャインマスカットの「長梢剪定」と書いていました。「短梢剪定」の間違いでした。



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