12月17日(水)
- ktkoji28
- 2 日前
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来年の戦略?
昨年6月初め、産直市場にブルーベリーが熟したので出荷しました。すると、だれもブルーベリーを出していませんでした。この地域ではブルーベリーは余り栽培されていないのだな、と一人合点しました。

ところが、7月に入ると他の園からの出荷攻勢が始まりました。和歌山県や奈良県の栽培者はとてもたくさん出荷してきたので驚きました。
また、いろいろなブルーベリー園のホームページを見ていると、開園は7月からというところがとても多いのです。
そこでようやく気付きました。ハイブッシュ系のブルーベリーは関西では余り栽培されていないのだなあと。
ハイブッシュ系は大粒も多く、甘みと酸味のバランスがよく、種のざらつき感もなく生食に適しているといわれています。
来年度は、当園の強みにフォーカスした販売を行っていきたいと考えています。
(写真右上はハイブッシュ系ブルーベリーの木々。ハイブッシュ系は渡り鳥の被害防止でネットをかけています。ラビットアイはネットはしていません。)
サザンハイブッシュ:ミスティ

前回はサザンハイブッシュ「シャープブルー」について書きましたが、今回は「ミスティ」です。
この品種もサザンハイブッシュ系で、「オニール」の受粉樹であり、園内ではその横に植えています。
葉は厚く細長い形で濃い緑色をしており、他のブルーベリーとは全く違います。まるで常緑樹のような印象を受けます。
樹勢は強く比較的大きな甘い実をたくさんつけてくれます。
来年は、オニールとミスティを販売して、お客さんが受粉樹の心配がないようにしたいと思っています。
ピンクレモネードの剪定
剪定で一番時間がかかるのはピンクレモネードでしょう。

樹勢が強く、丈夫でどんどん成長します。しかし、剪定になると大変です。「マッチ棒大の枝は摘む」という基本がありますが、そのような枝が木全体にあるのです。
時短のために、はさみを置いて、手ですばやく落としていきますが、それでも大変な作業です。
さらに、その作業終わってもまだたくさんの小枝があります。成木になると、一本につき30分以上かかります。当園では、それが50本ありますので、少し気が滅入ります。
昨年は小さい実が多かったので、今回は花芽の数をかなり減らしてみようと思っています。

二季成りラズベリー
当園の赤のラズベリーは3種類あり、どれも二季成りです。二季成りとは、年に2回実をつけるのですが、当園のラズベリーたちの結実は6月と11月~12月です。
しかし、同じ枝が同じ個所で年に2回実をつけるのではありません。
普通の植物は、たいてい一年のサイクルで、花や実をつけますが、ラズベリーは、2年サイクルになっているので、ややこしくなります。ある苗木会社のホームページでわかりやすい図をみてわかったような気がしました。
1年で2mあまり成長した木は、その年の初冬に木の上方に実をつけます。そして、ポイントは、シーズンの終わりに木をすべて切るのではなく、半分残すという点です。木の下半分は来年に枝や葉を出し、夏に実をつけるのです。
これが一番大切なポイントだと思います。
但し、すべてが大きく伸びるわけではありません。小さな枝もありますので、それについてもっと理解を深める必要があります。
ラズベリーの栽培は色々間違えてきました。剪定するにあたり、成長の仕組みを深く
理解しておく必要がありますね。



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